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ピックアップについて(基本編)

ピックアップの原理

ピックアップ内部の永久磁石によって磁界ができる
       ↓
その磁界の中で弦が振動すると磁界が乱される
       ↓
その磁界の乱れをピックアップのコイルが検知して
電気信号が発生する

というのがピックアップの原理です。
そのため、磁界を乱すことのできる金属製の弦を使わないと音は出ません。

コイルは数千回、時には10,000回以上巻かれるため、ピックアップは電気的に非常にインピーダンスの高い部品です。そのため、弦振動とは関係のない外からの電磁波(照明器具、モーター、トランスなど)もそのまま拾ってしまい、それがジーというノイズとなって出てきます。
このノイズを軽減するため、ハンバッカーやプリアンプ内蔵のピックアップなどが考案されています。

ピックアップの種類と特徴

ピックアップに使われるコイルの数で分類すると・・・

シングルコイル

棒状の永久磁石のまわりにコイルを巻いた単純な構造のピックアップです。
その名の通り、コイルは1つだけなのでコイル線の全長もあまり長くならず、また弦振動を検知する範囲が狭いことから、音色は明るめで軽めのカラッとした感じになります。
コイルが拾う外来の電磁波がそのまま出力されてしまうため、ジーというノイズが出やすいピックアップです。

ハムバッカー

ハンバッキングとかダブルコイルとか呼ばれることもあります。シングルコイルの弱点であるノイズをかなり減らすことできるピックアップです。
2つのコイルは互いに逆方向に巻かれ、直列につながっています。そのため、それぞれのコイルが拾う外来の電磁波(ノイズ)は打ち消されます。一方、それぞれのコイルの中にあるマグネットも極性(NとSの向き)が逆になっているので、弦の振動によって生まれる電気信号はコイル2つ分になります。
コイルが2つあるため、コイル線の全長が長くなり、また弦振動を検知する範囲も広いことから、高域成分が少なめの太い音色になります。

ピックアップの中にプリアンプを内蔵しているかどうかで分類すると・・・

パッシブピックアップ

永久磁石とコイルだけのシンプルな構成で、ピックアップ内部に複雑な電気回路は持っていません。そのため、自然なメリハリのある音色になり、ピッキングの微妙なニュアンスも表現しやすいと言われます。
ただし、インピーダンスが高いため、特にシングルコイルではノイズを拾いやすくなります。

アクティブピックアップ

ピックアップの中にプリアンプを内蔵することによってインピーダンスを下げ、ノイズを軽減するピックアップです。
この方式のピックアップは、音色がやや平面的になる傾向があり、乾電池も必要なため、特にギタリストの中では敬遠する人も少なくありません。
ベースではトーンコントロールが細かく調整できるメリットが大きいため、人気がありますが、ピックアップの内部ではなく、コントロール回路の中にプリアンプを持っている製品も多くみられます。

ピックアップ高さと音の関係

ピックアップが弦から遠いと、音量が下がり、音色も柔らかい感じになります。
逆に弦に近いと、音量が上がり、高音、低音ともにはっきりした音色になります。例えば、ギターの高音がギラギラしすぎると感じられる場合は、ピックアップを弦から少し離す方向に、ベースの低音がもの足りなく感じられる場合はピックアップを弦に近づけると改善します。

調整方法については取扱説明書の「ピックアップの高さ調整」をご覧ください。