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ネック材について

主なネック材とその特徴

ボディ材と同様、ネック材も楽器の音に大きく影響します。また、弦の張力を直接支える部分であるため、材料としての剛性、加工後の形状安定性、耐候性も重要な要素です。

1.ハードメープル (Hard Maple, Canadian Hard Maple)

産地:カナダ、アメリカ北部
比重:0.7
硬度:6,000 N

カナディアンメープル、ロックメープルと呼ばれることもあります。硬くて安定しているので、ボルトオン構造のギターのネック材として多用されます。音質的にはマホガニーと比べると、中高域がはっきりした明るめの音色になります。
低価格の製品のネックには中国産の類似材(カナディアンメープルより木目が薄く色白で硬度も低め)が使われている場合があります。

2.アフリカンマホガニー (African Mahogany)

産地:アフリカ
比重:0.5-0.8
硬度:5,000 N

セットネック構造のギターに多く使用されます。これは音色上な理由もありますが、柔らかめの材料であるため、ボルトオン構造だとネジで十分な固定強度が出ないためでもあります。
比重のばらつきが大きく、特に近年は軽いマホガニーの入手が難しくなってるので、楽器としては重いものになりがちです。音色としては中低域が豊かで、ハムバッカーやP90スタイルのピックアップと相性が良いです。

Model 1, Model 2 はネック・ボディの材料はメープル+マホガニーの5プライでラミネートしたものを使用しています。ラミネートすることにより、剛性、形状安定性、耐候性がさらに向上するためです。